出雲家庭医療学センター（The Izumo Centre for Family Medicine：ICFM）は2004年に日本で4番目の家庭医療学センターとして設立されました。出雲市民病院と大曲診療所にて家庭医療科外来を行い、出雲地域における健康増進、住みやすいまちづくりを目的とし、家庭医療の実践・教育・研究に取り組んできました。家庭医（家庭医療専門医）は年齢・性別・臓器を問わない日常的な健康問題の専門家であり、疾病治療から予防と健康増進まで含め、赤ちゃんから高齢者まで、元気な時も病気の時も、個人から地域まで、様々な世代の様々な相談にお応えしたいと考えます。
家庭医による家庭医療の実践は、専門的なトレーニングを積んで行われます。出雲家庭医療学センターでは日本プライマリ・ケア連合学会認定の家庭医療専門研修プログラムを行っており、これまでに複数名の家庭医（家庭医療専門医）を輩出しています。近年は島根県全体の家庭医・総合診療医育成のために協力し、島根大学医学部や県内の医療機関との連携による教育の実践を行っています。家庭医を育てることは私どもの役割であり、そのことを通して、島根の地域医療に貢献したいと考えております。
今後とも、ご支援、ご協力よろしくお願い申し上げます。

ICFMセンター長　高橋 賢史