在宅診療部(訪問診療)始動!
この度当院で在宅診療部を正式に立ち上げ、代表を務める内科・家庭医療科の上村祐介と申します。日頃当院へ関わっていただいている地域の皆様には、改めて感謝申し上げます。
当院では以前から数十名ほどですが、小さい規模で在宅診療を行っておりました。私個人も当初より関わっております。病棟・外来診療とはまた違い、医師のほうが“お邪魔させていただく”という在宅という現場は、自分にとってもたくさん学ばせてもらうことがあり、病気の知識だけでなく、“生活や文化を支えること”・“多くの職種との連携”・“心理やコミュニケーション”について学び続けることは自身のライフワークになっています。普段の診療とは違う表情が見られる大切な現場として、今回その規模を広げていくことに自分が関われることをとても嬉しく思っています。
他の在宅診療に関わる皆様と同じように“患者様や家族様の生活・希望・価値を支える医療の提供”だけでなく、出雲市民病院の在宅診療の強みとして、当院へのスムーズな入院対応が可能なこと、入院時には在宅医がそのまま主治医となり在宅-入院-退院-その後の診療に一貫して関われることは、大きなメリットと言えます。反面、病院業務と兼任での在宅診療となること、臨時対応はチーム制でその時の当番医が相談を受ける・往診に行くなど、在宅の場で即時に対処できるスピード感は、病院が母体である以上当院の課題となり得ると認識をしており、関わっていただける皆様と対話を重ねながら、より良い形を模索していきたいと思っています。
至らない点も多くご迷惑をおかけする場合もあるとは思いますが、改めてこの地域の医療の一助になれればという気持ちです。今後ともよろしくお願い申し上げます。