Fim紹介
FIMとは
FIMとは、機能的自立度評価表(Functional Independence Measure)の略で、1983年にGrangerらによって開発されたADL評価法。特に介護負担度の評価が可能であり、数あるADL評価法の中でも、最も信頼性と妥当性があると言われ、リハビリの分野などで幅広く活用されています。
具体的には、食事や移動などの“運動ADL”13項目と“認知ADL”5項目から構成され、1点が介護時間1.6分と設定されており、FIM総合が110点以上で介護時間0分とされます。
(最低18点/最高126点)
1週間以内にFIM総合が10点以上低下するような状態を、”急性増悪”とみなします。
具体的には、食事や移動などの“運動ADL”13項目と“認知ADL”5項目から構成され、1点が介護時間1.6分と設定されており、FIM総合が110点以上で介護時間0分とされます。
(最低18点/最高126点)
1週間以内にFIM総合が10点以上低下するような状態を、”急性増悪”とみなします。
主なADL評価との比較
評価方法 | FIM | B.I.(Barthel Index) | 日常生活機能評価 |
特徴 |
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項目 | 18項目 | 10項目 | 7項目 |
項目の特徴 |
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採点基準 | 7段階 | 2~4段階 | 3段階 |
総合点 |
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採点上の留意事項 | 動作を行っていない、評価を行うことにより危険を生じる、2人介助は1点(全介助) | 動作の確認をしない場合は0点 |
運動項目 13~91点
セルフケア | 食事 | 咀嚼・嚥下を含めた食事動作 |
整容 | 口腔ケア・洗髪・手洗い・洗顔など | |
清拭 | 風呂・シャワーなど(首から下を洗う) | |
更衣・上半身 | 腰より上の更衣及び義肢装具の装着 | |
更衣・下半身 | 腰より下の更衣及び義肢装具の装着 | |
トイレ動作 | 衣服の着脱・排池後の清潔・生理用具の使用 | |
排泄コントロール | 排尿管理 | 排尿の管理・用具や薬剤の使用を含む |
排便管理 | 排便の管理・用具や薬剤の使用を含む | |
移乗 | ベッド・椅子・車椅子 | それぞれの間の移乗・起立を含む |
トイレ | 便器へ(から)の移乗 | |
浴槽・シャワー | 浴槽・シャワー室へ(から)の移乗 | |
移動 | 歩行 | 屋内での歩行 |
車いす | 屋内での車椅子移動 | |
階段 | 12~14段の階段昇降 |
認知項目 5~35点
コミュニケーション | 理解 | 相手の言った言葉をわかる。その先の判断能力は問わない。 |
表出 | 言いたいことを相手にわからせる。 言おうとする意味内容は問わない。 | |
社会的認知 | 社会的交流 | 自分の行動が相手にどう影響するかわかる |
問題解決 | 遭遇する問題を処理する | |
記憶 | ADLをするために人や日課を覚えている |
判定基準(運動項目)
判定基準(認知項目)
採点項目 | 介助者 | 手出し | 遂行の程度 |
7:完全自立 | 不要 | 不要 | |
6:修正自立 | 不要 | 不要 | 時間がかかる、補助具が必要 |
5:監視・準備 | 必要 | 不要 | 監視、指示、促し |
必要 | 必要 | 90%より多く自分で行う | |
4:最小介助 | 必要 | 必要 | 75%以上、90%以下自分で行う |
3:中等度介助 | 必要 | 必要 | 50%以上、75%以下自分で行う |
2:最大介助 | 必要 | 必要 | 25%以上、50%以下自分で行う |
1:全介助 | 必要 | 必要 | 25%未満しか自分で行わない |