FIM訪問セミナー(FAQ) すべて開く すべて閉じる【整容】Q.居室の水道が詰るため、ホールで一度口をゆすい自立場合は?A.整容の評価は5項目(3項目or4項目の場合もある)で採点を行います。この場合、口腔ケアの項目で配慮(準備)が必要であると判断します。身体に触れる直接的な介助は行っていないため少なく見積もっても半分程度は自力で行っているため20%の半分、即ち10%していると考えます(3項目であれば16.5%、4項目であれば12.5%)。採点の際は、口腔ケア以外の項目を足して動作遂行の程度を判断して下さい。【清拭】Q.足をドライヤーで乾かしている場合も評価の対象になりますかA.ドライヤーの使用も「拭いて乾かす」の評価対象に含まれます。自己にて行っているか介助にて行っているかで採点が異なります。【更衣】Q.入浴のときしかしてない場合は1点?A.原則としてFIMの更衣では「入浴前後の更衣は特殊な状況なので含まない」としています。これは「更衣の時間が限られる」や「ぬれている場合には、普通よりも難易度が高いため」です。しかし、日常での更衣が入浴時しか行っていないのであれば、“しているADL”として評価してよいと考えます。【トイレ動作】Q.100回のパット内汚染と1回のパット内汚染は同じか?A.パット内の汚染だけであれば回数や頻度は採点に関係ありません。しかし、パットの交換に介助が必要である場合は自己にて行う場合(6点)と介助で行う場合(5点以下)の割合で採点が異なります。【排尿管理】Q.入所から2回しか汚染したことがない場合は?A.入所直後と長期入所されている場合で採点が異なりますが、直近の1ヶ月間の状態で採点を行います。【移乗(車椅子)】Q.人によって介助量が違うのは?みんなの視点?評価者の視点?A.時間帯や介助者によって介助量が異なる場面はありますが、時間帯ではなく介助間での介助量が異なる場合は介助方法の違いが原因であると考えます。動作遂行の程度(介助量)で採点が細かく区別されているため、介助方法が統一されている場合は大きく採点が異なることはありません。また、対象者の動作遂行能力を把握するためには複数名での採点を行うことがBetterな採点方法であると考えます。【移乗(トイレ)】Q.手すりが元から付いていても6点?A.元々設置してある手すりであっても日常生活で使用している場合は補助具と判断し6点となります(監視・介助が不要の場合)。日常生活で使用せず監視も必要ない場合は7点、日常生活で使用せず監視や介助が必要な場合は5点以下となります。【認知項目】Q.完全に問題がない人じゃないと7点はない?7点はいるのか?A.認知項目は認知ADL5項目から構成され、各項目毎に評価項目が分類されています。フローチャートでの採点が困難である場合は、具体例を参考に採点を行って下さい。【理解】Q.強調した短文とは?A.強調した短文とは2語分や「痛いですか?」など強調語を用いた短い句のことです。【記憶】Q.職員に対して「見たことがあるな」は何点?A.記憶の評価は3項目で採点を行います。家族以外の方で名前は言えなくても会ったことのある人として認識できれば1項目の33%していると考えます。採点の際は「日課を覚えている」、「他人からの依頼を実行できる」の項目を足して判断をして下さい。※認知項目は運動項目と異なり動作からの採点ではないため、採点が困難である印象を持たれる方が多いと思います。フローチャートでの採点が困難である場合は、具体例を参考に採点を行って下さい。※出雲圏域版FIMポケットマニュアルに記載されている具体例は具体例の極一部です。採点の際に参考にして頂ければ幸いです。※疑問や採点の際に悩む場合は、当事務局へお気軽にお問い合わせ下さい。